こんにちは!
皆さん、トランス脂肪酸が体に悪いといわれている理由をご存知でしょうか。
知らない人も多いのではないかと思います。
ということで、今回は、
『なぜ、トランス脂肪酸が体に悪いのか』
ということについて話していこうと思います。
トランス脂肪酸が体に悪い理由
トランス脂肪酸と対極にあるものとしてシス脂肪酸というものがあります。
シス脂肪酸は体の中にあります。
しかしながら、トランス脂肪酸は基本的に体の中でできるものではありません。
シス・トランスについては後から解説していくので、興味がある方は最後まで読んでください。
つまり、トランス脂肪酸というのは基本的には動物の体内では作られません。
なので、人工的に無理やり作られたものに多く含まれています。
このことから、自然界には存在しにくいものが体内に入ってくるとエラーを起こしやすいという至極当然のように思われることが理由であったようです。
どのような食品にトランス脂肪酸が含まれているのかということについては以下の本に詳しく書いてあるので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。
トランス脂肪酸から子どもを守る 脳を壊す「油」、育てる「油」
かなり細かく書いていたりするので、子供を育てていて、そのようなことに敏感になっている方は一度、手に取ってみてもいいでしょう。
シス・トランスとは
有機化学を高校で習ったことがある人にはわかると思いますが、炭素間二重結合をしたときに、シス型とトランス型ができます。
図にすると以下のような感じです。
(H:水素 C:炭素 R:水素以外の任意の側鎖)
このシス型とトランス型は基本的に全く異なる性質や働きをします。
見た目はとても似ていますし、分子式はほとんど同じものだったりします。
高校化学をあまり知らない人はわからないかもしれませんが、受験に用いた人は『シス・トランス異性体』と聞けばわかるでしょう。
この違いが意外と効いてきて、体に異常をきたすといわれています。
シス・トランス異性体の話は高校化学の中の有機化学という単元で教わるものです。
興味がある方は勉強しなおしてみるのも面白いものです。
もし、勉強しなおすのであれば、下の本がおススメです。
坂田薫の化学講義[有機化学]
坂田薫先生というのはスタディサプリの化学の講師をしていて、とても有名な先生なので、信用できるものとなっています。
また、全国に配信しているサービスの先生だけあってとても分かりやすくなっています。
脂肪酸とは
脂肪酸というのは、油脂を構成する一つの部品のようなものです。
そもそも油というのは、グリセリンというものと脂肪酸3つによって構成されている有機物です。
つまり、油脂の働きに脂肪酸は大きな作用をもたらします。
脂肪酸が違うと?
脂肪酸が少し違うだけで、大きな違いとなります。
例えば、オリーブオイルと人間の体につく脂肪は、グリセリンと3つの脂肪酸からできているという点では同じなのです。
しかしながら、明らかに違うものに見えますよね。
脂肪酸は石鹸の原料?
脂肪酸は石鹸の原料なのです。
石鹸とアブラだと、対極のように思う人もいるかもしれません。しかしそうではないのです。
石鹸というのは油を水に溶かす必要があります。
そこで、水に混ざりやすい親水性の部分と混ざりにくい疎水性の部分の両方を持っておく必要があります。
そこで脂肪酸を原料とした脂肪酸塩は水にも油にも溶けるので、水と油の二つを結ぶ懸け橋のような役割を演じることもあるのです。
石鹸については、以下の本で、詳しく解説されています。
これでわかる!石けんと合成洗剤50のQ&A
石鹸や洗剤についてかなり細かく書かれている本となっています。
まとめ
いかがでしたか?
身の回りにあるアブラについても意外と知らないことがあったりします。
詳しく調べてみると面白いものです。
上記で紹介した本はたとえ高校化学をさほど勉強していなかった人でも理解できるように書かれているので、文系の人も怖がらずに勉強してみてください。
大学生新聞ドットネットでは他にも多くの記事を更新しています。
興味がある方はそちらも読んでみてください。