英語民間試験のTEAPと呼ばれるものをご存知でしょうか。上智大学と英検を運営している団体が共同で作っている英語の民間試験であり、大学受験に必要な知識と能力を計るために開発されたものです。
まあ、この記事にたどり着いている時点で、知っているに決まっていますよね。
ということで今回は、TEAPの勉強法を解説していこうと思います。
はじめに
この記事は、TEAPを3回受験して、TEAP利用入試を上智大学で用いた元受験生が書いた記事です。もちろん、合格しています。
もちろん、主観が入ってしまっている部分はあるとは思いますが、それでも、受けたことがあるので受験生の不安な気持ちも分かっているつもりです。
TEAPというのは民間試験だけあって、あまり情報が外に出回らないものです。
なので、ネットでしか情報は取れなかったりするのですが、今回は、昨年、TEAP利用入試を使い上智大学に合格した私が、TEAPの勉強法を解説していこうと思います。
少しでも参考になればうれしく思います。
それでは早速行きましょう!!
TEAPの勉強法
一口に勉強法といっても、受験する大学によってどれだけのスコアを取ればいいのかということが変わってきます。そして、それが変われば勉強法も変わってきてしまいます。
ということで、受験校別で話を進めさせていただきます。
まずは、全体に共通して言えることを話し、そのあとに受験校別の話をしていこうと思います。
全体に向けて
全体に向けてまず言えることは、TEAP専用問題集で、試験の形式になれておくことです。
その上で、意識しておきたいことは、時間です。
そして、時間を意識するためには問題集はテスト形式になっているものを選ぶ必要があります。
とはいっても、テスト形式の問題集を選ぼうとしても、大切な受験期の時間を割いてまで本屋に行くのはいかがなものかと思う人も多いと思います。
なので、私が実際に利用したテストと同じ形式を取っている問題集を3つ紹介しておこうと思います。
紹介する参考書
それぞれについて少しだけ解説しておきます。
大学入試合格のためのTEAP実践問題集
こちらの参考書は、用紙のサイズまでTEAPに近いものとなっています。
私は最初にこの参考書をやったのですが、本番とほぼ同じ難易度の問題が出てきてびっくりしたのを覚えています。
はじめてのTEAP対策問題集
こちらの問題集は用紙に関しては一回り小さくなってしまっているのですが、内容はしっかりしているものです。問題の解答解説もしっかりしたものであるので、対策には十分でしょう。
TEAP攻略問題集
この問題集はスタディサプリの英語科の教師をやっている関正生先生が書いた本であり、とても有名ですね。有名なだけあって解答解説はとても分かりやすく、TEAPの特徴についても書かれていました。
この本で学習するのが私的には一番おすすめかもしれません。
TEAP問題集を用いた勉強
上記の問題集を用いて勉強をするときは、必ず、すべて通してテストのように問題を解いてください。
丸付けは後からです。
これらの問題集を用いて勉強をする目的としては、時間の感覚を体に叩き込むことと、TEAPの試験の感覚を身に着けるためです。
決して、基礎学力を上げるためだけではありません。なので、すべて通してテストのように解きましょう。
とはいっても、丸付けと見直しをテキトーにしてもいいというわけではありません。見直しをする中で新しい傾向を発見したり、『あの時どう考えて、どう時間を使っていれば解けたのか』ということを考えることも、得点アップに大切ですので、それを厳かにすることはないようにしましょう。
志望校別勉強法
以下の志望校別のTEAP対策に関しては、
- 早慶志望
- 上智大学志望
- G-MARCH+理科大志望
- その他
という分け方をしていますが、関西の関関同立のような大学群はG-MARCHと考えるなどして読んでいただけるとわかりやすいかと思います。
早慶志望
早慶の受験で利用する方は、350点ぐらい必要になってくると思います。すると、かなりの基礎学力が必要になってきてしまいます。
このような、状態では私がスコアアップのためにできるアドバイスは一つです。
それは、
TEAPに慣れる
ことです。
一見簡単のように感じるかもしれませんが、決して、簡単ではありません。
早慶を受験する方は、上で紹介した問題集をすべてやることをお勧めします。
もちろん勉強は量ではありません。しかし、ある程度の量は必ず自身の学力の見方をしてくれます。『慣れ』というものはすごいもので、同じ学力でも慣れている試験となれていない試験では全く取れる得点が異なってきます。なので、ある程度は慣れるためにTEAPの問題集で場数をこなす必要があるでしょう。
上智大学
上智大学のTEAP利用は、英語試験が免除される形となり、TEAPのスコアが直接得点化されるようになっている学部がほとんどだと思います。
なので、できるだけ得点を取っておくことに越したことはないのですが、それでも、他の科目との兼ね合いもあるので、TEAP対策だけに時間を取るわけにはいきません。
上智大学志望の人には上の問題集ともう一つお勧めのものがあります。
それが、以下のものです。
こちらの問題集は下の写真のように大問別に分けられているので、自分が苦手なところを学習することができるようになっています。
この問題集は、すべてを解く必要はないと思いますが、自分が苦手としているところだけでもやっておくといいのではないかと思います。
MARCH+理科大志望
これらの大学を志望する人は、問題になれることは大切だとは思いますが、TEAP独特の語彙にも慣れる必要があると思います。
実は、TEAPに出題される語句問題には癖があります。それはTEAP専用の単語帳が出版されることからも明らかだとは思いますが、本当に難しいものからかなり簡単なものまで出題されるのでどうしても癖が出てきてしまうようです。
なので、TEAPの語彙になれるために、TEAP用の単語帳を用いて学習することをお勧めします。
その他
もちろん、例外はありますが、上記の大学以外の大学を志望している場合は、TEAPになれるということをした後にやらなくてはならないのは直前まで、基礎学力の向上です。
決して簡単なことではありませんが、G-MARCH以下であればそこをしっかりやっておけばかなり合格は近づくと考えていいのではないかと思います。そして、目安としてはスコアが250を超えたあたりから、G-MARCH+理科大の勉強法に移るといいのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
同じTEAPを受けるにしても上記でも述べたように受験校別によって、やらなくてはいけない勉強法は異なりますし、自身の現在の学力によってもかなり異なってきます。しっかり自分と向き合っていくことも大切でしょう。
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