駿台の夏期講習ってどんな感じなの?
(理系のペンギンより)
駿台予備校の夏期講習は理系にお勧めとされています。
仮に通常授業を受けていなくても、夏期講習だけは受けるという人すらもいます。
ということで、今回は駿台予備校の夏期講習のおすすめ講座の話をしていこうと思います。
この記事のはじめに
この記事は、理系志望者にお勧めの講座を紹介していく記事です。
申し訳ございませんが、文系の方のための記事ではありません。
夏期講習は、講座によっては校舎を移る必要があることもあります。
そうでなくても、有名講師や人気講師の授業を受けるために、別の校舎にわざわざ行くような人もいます。
このように、駿台予備校の夏期講習は講座選びがとても大切になってきます。
外部からも講習を受けに来る人がいる
そして、いつもは駿台に通ってなくても夏期講習だけ来る人もいたりします。
想像以上に混みます。
私自身、浪人生時代は、前期は宅浪していて、夏期講習から通ったのでいつもの授業よりも講習の授業の人数が増えた理由のひとつになってしまいました(笑)。
それではさっそく、志望校別のおすすめ講座を紹介していこうと思います。
私大について解説してから国公立大向けの記事を書いたので、国公立大志望の人は私大向けの部分は飛ばしましょう。
ちなみに、大学別でない講習おススメは国公立の下に書いてあるので、そちらも見てみてください。
志望校別おすすめ講座
一口にお勧め受講講座といっても志望校によって、その人の学力によって変わってくるでしょう。
自分の現時点の学力と志望校を照らし合わせながら考えましょう。
早慶志望
早慶志望であれば、以下の講座を受講することをお勧めします。
- 早慶理工数学
- 早大英語
- 慶大英語
- スーパーα数学1A2B
- スーパーα数学Ⅲ
- 化学特講
早慶理工数学
『早慶理工数学』という講座は、名前の通り早慶理工学部の数学の対策講座です。
夏期講習では過去問の中から、良問が抜き出されて、問題の傾向や時間などの他の情報も含めて、講師がおしえてくれます。
とても、良問ぞろいなので、ぜひ受けることをお勧めします。
かなりおすすめです!
早大英語
名前の通り、早稲田大学の英語の過去問の中から、良問を集めた、早稲田大学志望用の英語の講座です。
基本的には長文が中心となっていますが、文法問題も行います。
早稲田大学理工学部の英語は日本一難しいといわれているので、他の学部の難しい問題に触れておくことも必要でしょう。
過去問に触れる前に、ざっくりとしたレベルを知ることができるので、お勧めです。
早稲田志望なら受けるべき!!
慶大英語
こちらも、名前の通り、慶應義塾大学の英語の過去問の中から良問を選ばれたものです。
慶應義塾大学の入試問題は、早稲田大学の英語に比べると、学部間の違いが少ないといわれています。
なので、慶應義塾大学志望であれば、受けることをお勧めします。
慶應志望なら受けるべき!!
スーパーα数学1A2B
こちらの講座は、東京一工や医学部医学科を志望する方が多く受ける講座です。
難易度はとても高いですが、早慶の理工学部を目指すのであれば受けておいても損はないと思います。
しかし、この講座は難しすぎるので、早慶志望で数学が得意という方のみにしておく必要があるでしょう。
ちょっと難しいけど得るものはあるはず!
スーパーα数学Ⅲ
こちらの講座は上記のスーパーα数学1A2Bの数Ⅲバージョンと考えていただいて構いません。
難易度は高いですが、決して、無駄にはならないと思います。
しかし、数学Ⅲが終わり切っていない人はまず、そちらの勉強からすることをお勧めします。
オーバーワークになる可能性もあるので。
浪人生におすすめ!
化学特講
こちらは、3種類の講座があります。
無機、有機、理論の3種類です。
私は有機の講座を受講しましたが、現役生であれば理論を受講することをお勧めします。
ちなみに、私は浪人時、後期から駿台予備校に通いましたが、後期の授業で、全く同じようなことをやったので、『有機を受ける必要はあるのか?』と疑問に思ってしまいました。
オーバーワークに気を付ければ学力はアップするはず!!
上智理科大志望
上智理科大志望であれば以下の講座を受講することをお勧めします。
- 早慶理工数学
- スーパー数学総合1A2B
- 理科特講講座
- 夏からの~
早慶理工数学
『早慶志望でもないのに早慶理工数学を取るの?』と思うかもしれませんが、早慶理工数学は早慶理工の数学の過去問の中から、良問を出しています。
数学の良問だけなら、早慶と理科大の差はありません。
受けておく価値は十分にある講座だと思います。
志望校関係なくお勧めです!
スーパー数学総合1A2B
こちらの講座は入試本番レベルに触れることのできる講座です。
難関大学である上智理科大では数学はかなりレベルが高いものとなっています。
この講座の問題はG-MARCHの問題のレベルに近い問題が組み込まれているので、『過去問に入るにはまだ早いけど、本番のイメージを付けたい』という人にはお勧めの講座です。
この講座の上にαが付く講座がありますが、こちらは、東京一工、医学部を志望しているか、早慶志望だけど数学に自信があるという方に向けて作られているような気がします。そのため、上智、理科大志望であれば、それよりも他の科目に時間を割いた方がいいでしょう。
理科特講講座
気を付けてください。
『理科特講』という講座があるわけではありません。
化学特講や物理特講のことです。
早慶とは異なり、上智理科大は基本的には理科は人科目でいいはずです。
自分の受験科目に合わせて受けておく必要があると思います。
難しいので頑張ってください!
夏からの~
こちらも特講と同様に”夏からの~”という講座があるわけではありません。
自分の理科の受験科目に合わせて利用することをお勧めします。
難易度で言うと、特講よりは優しいため、夏期講習の前半で受けて、後半で特講を受けることをお勧めします。
基本事項の解説もあるのでおすすめです!
G-MARCH志望
G-MARCHを志望している人は以下の講座を受けることをお勧めします。
- 早慶理工数学
- 理科特講講座
- 夏からの~
- 英語総合講座
ほとんどが、上智理科大志望の方とは変わりませんので詳細は上記を読んでください。
早慶理工数学
5年前の早稲田の問題が明治で出たみたいな話もよくあったりするものです。
自分の志望校よりも上の大学の過去問が下りてくるといった話は入試の世界ではよくあることらしいので受けておくことも必要かもしれません。
早慶理工数学はかなりいい教材だったので志望校関係なく受けることをお勧めします!!
英語総合講座
英語総合講座という名前ではないかもしれませんが、英語の総合系、私大英語系の講座はG-MARCHレベルのものとなっていることが多いです。
g-march志望している方は私大英語のような講座を受けることをお勧めします。
私大とついた講座はG-MARCHレベルが多いような気がします!
東京一工
『東京一工』というのは大学群のひとつで『東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学』のことを指した、日本の難易度トップ4を指したものです。
大学別講座がありすぎるので、自分が志望する大学の部分だけ見てください。
その他の講座は早慶志望と同じですのでそちらも読んでください。
- 東大英語ⅠⅡⅢ
- 東大理系数学
- 京大英語ⅠⅡ
- 京大理系数学
- 東工大数学
- 東工大英語
- 東工大物理
- 東工大化学
東大英語ⅠⅡⅢ
東大の英語は、『読解、英作文、リスニング』で構成されているので、それぞれの分野に分けられて講座が組まれています。
申し込み時にはっきりしますが、Ⅰが読解、Ⅱが英作文、Ⅲがリスニング となっています。
これらは受けるべきでしょう。
時間に余裕があれば、『実践・東大英語』という講座も受けてみることをお勧めします。
しかし、これらをすべて受けると、東大の英語だけに『50分×30回』分だけの時間がとられてしまいます。
時間との兼ね合いもあると思うので、苦手なところだけ受けるようにしてみるのも一つでしょう。
全部受けるとつらそうですね!!
東大理系数学
名前の通り、東京大学の数学の傾向を踏まえて作られている講座です。
こちらの講座は東大志望で理系なのであれば必須の講座でしょう。
東大は大問の中で文系と同じ問題を出題してくるものもあるので、私大対策とは全く異なります。
夏の間に東大の数学について知っておきましょう。
東大理系数学はとても難しいらしいです!
京大英語ⅠⅡ
Ⅰは読解、Ⅱは英作文の二つで構成されています。
東大には似ても似つかない特徴的な問題を出題する京都大学ですが、この講座では、そんな京都大学の英語で合格点を獲得するための方法を教えてくれます。
こちらも、全部受けるとつらそうですね!!
京大理系数学
あの、難しいで有名な京都大学の理系数学で合格に向けてしっかり準備していく講座です。
難問に触れて、受験の雰囲気を味わうのにはうってつけです。
京都大学の理系数学は東大よりも難しいといわれています!!
東工大数学
東工大志望であれば知っているでしょうが、750点中300点が数学です。
いわなくても分かるでしょうが、数学は命です。
そんな、東工大の数学ですが、東大よりもひねりがあるといわれています。
何といっても大問5までしかないのに180分あります。
これは日本最長といっていいでしょう。
この時間で、大問3つ取れば勝てるといわれているので、一つの大門あたり、かなりの時間をかけることができます。
しかし、問題は難しいので一筋縄ではいけません。
そこで東工大の数学の特徴をまとめた『東工大数学』という講座はとても便利です。
過去問をやる前に受けることをお勧めします。
私も受けましたが、とても役に立ちました!!
東工大英語
東工大の英語は超長文を読ませて、多くの記述式の問題を出題します。
出題されるパターンも癖があるので、その癖を知るためにも講座を受けることをお勧めします。
特徴の強い東工大英語に慣れるためにも大切でしょう!!
東工大物理
東工大の物理は120分の制限時間で大問3つです。
一つの大問に40分かけられるというのはかなり長いように感じますが、実際はそうでもありません。
ゆっくりしてると確実に終わらなくなります。
時間の使い方、頭の使い方を教えてくれる講座です。
物理だけで2時間あるので慣れるためにも受けてみたらいいと思います!!
東工大化学
東工大の化学は知識と計算を同時に試す問題が多く出題されますし、物理や数学とは異なり、答えだけを書かせる問題が多く出題されます。
そして、過去問を見ていただければわかると思いますが、非常に特徴的です。特徴を知るためにも受けてみてはいかがでしょうか。
他の問題種や過去問では慣れることが難しいので受けるといいかもしれませんね!!
早慶志望講座
早慶志望でなくても、東京一工を受ける方は早慶も受けることが多いと思います。
直前に第一志望に専念できるようにするためにも早慶を夏のうちに抑えられるだけの学力を見につイケておくことは大切なので早慶志望のおすすめ講座も読んでおくことをお勧めします。
早慶対策講座は、併願するのであれば、入試直前期に過去問に使う時間を減らすためにも、受けたほうがいいかもしれませんね!!
旧帝大
画像の通り、旧帝国大学というのは『東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学、北海道大学、九州大学』のことを指します。
今回、東大と京大は東京一工でまとめてしまったので、この記事では東大京大を除いたものを旧帝国大学とさせていただきます。
いずれも国公立であり難関大です。
夏の共通テスト
旧帝国大学は共通テストの比重がとても重いので、決して苦手科目でも落とすわけにはいきません。
ということで、夏からの共通テストという講座(科目別に分かれています)を受けておくことをお勧めします。
二次試験対策は早慶志望のおすすめ講座を読んでおくことをお勧めします。
早慶志望用講座
夏の段階では早慶と旧帝大の勉強法は共通テスト以外、分ける必要はないでしょう。
旧帝国大学志望でも早慶を併願することはあると思います。
その時のために、早慶理工数学という講座は受けておくことをお勧めします。
これは旧帝国大学の2次試験よりも難しい問題がバンバン出るので非常に鍛えられます。
無条件おすすめ講座
早慶理工数学
早慶理工数学はお勧めです。
早稲田大学理工学部はすべてが記述式なのに対して、慶應義塾大学理工学部は多くが穴埋めで一部が記述式となっています。
つまり、早慶二つの数学を合わせたこの講座は私大の穴埋めと国公立大の記述の難易度が高い良問に触れることができます。
多くの私大は、早慶理工の数学を組み合わせることにより、疑似入試を作ることができるでしょう。
夏期講習での早慶理工数学はそこまで難易度が高い問題は出てきません。
というのも、テキストを作った人たちも、夏期の段階ではそこまで難しい問題は解けないという人が多いということも理解しているので、本番に確実に取らなくてはいけない問題や、部分点が狙える問題をテキストに掲載しています。
このことから、上智理科大志望やG-MARCH志望の人たちでも数学に強い人たちは十分、太刀打ちできるでしょう。
スーパー数学総合
理系であれば、『スーパー数学総合Ⅲ』『スーパー数学総合1A2B』があります。
この二つの講座はとてもお勧めです。
難易度も高すぎることなく、入試本番のレベルを知ることができます。
夏期講習の心構え
夏期講習は、一点集中型の学習となることが多くなっています。
駿台は、いつでも資料請求をすることができるので、夏期講習を受けるかどうか、考えている方は、資料請求をして、駿台予備校がどのような塾なのかを知ってから、受けるかどうか考えてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
この記事はすべて、個人の感想ですので、基本的には自分で考えてください。
少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
夏は、どこの大学を志望していたとしても、インプットを大切にしないといけない時期なので、自学自習の時間も大切にすることも大切なので、講座を取り過ぎてオーバーワークにならないように注意しましょう。
そして、駿台予備校は基本的に予習を必要とします。大体、授業時間と同じだけの時間がかかります。
講座を取るときはそのことに注意していきましょう。
この情報は昨年の情報なので、講座名の変更もあるかと思うので、駿台予備校からの情報が出次第、更新していこうと思っています。
この記事が書かれた時の出題形式について話しているので、年が変わればこの情報は古くなるということを覚えておいてください。
大学生新聞ドットネットは他にも大学入試の情報を載せているので見てみてください。