早稲田大学理工学部といえば、私大の中では一番高い理工学部となっています。
今回は、早稲田大学理工学部に合格するために必要になってくる、参考書を科目別に話していこうと思います。
以下の記事は個人が書いているものであるため、これをやれば確実というものではありませんが、一応、合格者の意見として聞いていただければ嬉しいと思います。
科目別の勉強法
英語
早稲田大学理工学部の英語は元東進ハイスクールの講師である有名予備校講師モリテツ氏が最も難しい英語の入試問題といったことで有名なのではないでしょうか。
確かに難しいです。
しかし、全く手が出ないかというとそういうわけでもありません。
そこで、早稲田大学理工学部入試の英語に備えて利用した参考書と利用方法について話していこうと思います。
まずは、何があっても単語です。
基本的には学校で配られた単語帳を完璧にすることから始めてください。
しかし、私はそれだけでは足りませんでした。
速読英単語上級編
一通りの単語を暗記したら、難関大で出題される、一般的には記載されていない単語をインプットする必要があります。
そこで、お勧めなのが『速読英単語上級編』です。
先に言っておきます。この単語帳は難しいです。
鉄壁
私は、有名塾の鉄緑会が出している『鉄壁』を97%ぐらい暗記してからやり始めましたが、それでもまだまだわからない単語がたくさん載ってました。
しかし、この単語帳(速読英単語上級編)は、上級単語しか載っていないため、この単語帳から始めることはお勧めしません。
くどいようですが、何でもいいから、まずは基礎的な単語が入っている学校で配られた単語帳から始めてください。
ポラリス2
単語がしあがったら、速読英単語上級編と同時に『ポラリス2』をやることをお勧めします。
ちなみに、ポラリスシリーズはスタディサプリの講師でもあり、TOEIC満点を取得している関正生先生が書いた本です。
ここまでで、イメージ的にはG-MARCHが合格するといった感じです。
ポラリス3
そして、ここからさらに他の受験生と差をつけるために私は『ポラリス3』をやりながら過去問で対策をしました。
ざっくりいうとここまでの問題集を私はやって本番へ向かいました。
しかし、ここでもう一つ重要なことがあります。
それは背景知識です。
「また別の参考書買わなきゃいけないのかよ」と思った方もいるかもしれませんが、そうではありません。
入試で出やすい背景知識を付けるためには、他大の受験する学部学科のつまりは、今回の場合であれば、他大の理工学部の入試問題をやることです。
私はこれが一番いいと思っています。
大学入試は基本的には高校生が解けるように作られています。
そのため、多くの場合で、知識は頭打ちになり、これ以上難しい知識は出てこないというラインが出てきます。もちろん、必ずではありません。
しかし、ある程度、背景知識を持っておくことは必ずプラスになります。
そこでやってほしいことが、慶應義塾大学の理工学部の過去問です。
出題形式は異なりますが、出されている分野はかなり似ているように思えます。
私は早慶を両方とも受験したので、分かるのですが、慶應義塾大学の過去問をやって、背景知識的なことをネットで調べておくと早稲田でも同じような背景知識の問題が出てきたなんてこともありました。
これは私の体験談にすぎませんが、このような経験をした学生は多いのではないかと思います。ちなみに、私の学校の先生もおっしゃってました。
数学
数学については紹介する参考書は以下の通りです。
今回紹介する参考書↓↓
数学Ⅲ チャート式
チャート式を知らずに早稲田大学理工学部を受けようという人はなかなかいないと思うので問題集の説明は飛ばします。
使い方
使い方としては、パターンの暗記に利用します。
チャート式をしっかりやりこめば、大学入試の数学ではパターン問題で困ることはないでしょう。
まず、基礎と呼ばれるパターンを暗記することはとても大事なので、ここをしっかりやっていきましょう。これをやり切ってパターンをある程度つかみきるのに3か月ぐらいかかりますが、これをやらずに難問に手を出すことは絶対やってはいけないことだと思っておいてください。
大学への数学
大学への数学は多くの難関大を志望する人が手を付ける問題集といっていいでしょう。
この問題集はかなりの歴史があり、多くの生徒に愛されてきました。特に、理系の受験生には説明が分かりやすいのか、私だけではなく、私の周りの難関大に合格した人も多く利用していました。
使い方
こちらは、テストのような解き方をしましょう。
というのも、分からない問題に時間をかけすぎるのではなく、時間を決めて、その時間内に、なるべく点数を取ることに集中します。 これはパターンを暗記するというよりは一発の強さを鍛えるものとなっているため、チャート式と同じ使い方をしてしまうと失敗する可能性が高いと思うので、利用する方はしっかりとそれを心にとどめてから、手を付けるようにしましょう。
ちなみに、やり切るには2か月半ぐらいで行けるのではないかと思います。
理系数学入試の核心 標準編
理系数学入試の核心は、多くの難関大受験者に愛されている問題集でしょう。
私はこの標準編は現役の時に手を出して、1周したのですが、しっかりと理解しきることはできなかったため、浪人してから、チャート式と同時並行でやっていました。
問題構成としては一つの問題に制限時間と難易度が書いており、それに合わせてテストのように問題演習を行うといった感じになっています。
使い方
私は3月4月のパターン学習をしているときにテストの勘が鈍らないようにするためにこの問題集を時間を計ってやっていました。 早慶以上を目指すなら、これを直前にやるのは少し遅いのではないかと思うのが私の正直な感想です。
難易度も書いてあるため、しっかりと、部分点を取りに行く学習方法がいいでしょう。
理系数学入試の核心 難関大編
これは、上記で解説した標準編の応用バージョンと思っていただければいいでしょう。
はっきり言って難易度は高いです。東京一工、旧帝大の難問、早慶の難問 がまとめられているような問題集です。
時間と難易度が書かれているところは上記の標準編と同じです。
使い方
こちらは直前の11月12月1月にやることをお勧めします。
それより前にやっても、手も足も出なくなる可能性が高いです。
時間を絶対に計って、必ず、部分点や記述も意識して問題を解くことを強くお勧めします。
物理
まず、問題の形式としては、大問は3つあり、大問1がマーク問題で、残り二つが、答えのみを記入する記述式となっています。
ざっくりいえば、この大問に、それぞれ1分野が入っているといった感じです。
力学、電磁気が頻出で、波と熱力学のどちらかが出ることで、3つの大問を形成しています。
原子分野は、私は11年分を解きましたが、一度も出たことがありません。
しかし、電磁気と円運動の融合問題の中で、少し原子分野の知識を用いないと解けない問題もありましたが、教科書レベルで十分でした。
私が解いたイメージだと、波が大問1のマーク式になる可能性が高いと思われます。
難易度と時間配分は以下の表のとおりです。
\ | 大問1 | 大問2 | 大問3 |
難易度 | 難 | 普通 | 普通 |
時間 | 15分 | 22分 | 22分 |
問題一つ一つのレベルは大問1以外はそこまで高くはありません。
しかし、1時間で解かなくてはならないことを考慮すると、満点を取ることは不可能に近いでしょう。
そこで重要なのが時間配分です。
大問1の難易度は高めであり、マーク式であるため、分からない問題でつまずいたら、すぐに次の大問に進むことをお勧めします。
大問2,3は誘導が分かりやすく解きやすいものとなっていることが多いのでそちらから解いてみてはいかがでしょうか。
ここまでで、早稲田大学理工学部の物理の入試形式の話は終わりにして、勉強法と使用参考書の話をしていこうと思います。
良問の風
物理は、まず、基本的な現象を理解していないと応用へは進めません。
そこで、まずは基礎固めのために、『良問の風』をやることをお勧めします。
物理 標準問題精講
良問の風がある程度氏上がったら、次は『物理 標準問題精講』をやることをお勧めします。
この標準問題精講は東京一工、早慶でよく出題される微積分を用いた入試問題を網羅しています。
微積分と聞くと難しいように聞こえてしまうかもしれませんが、そんなことありません。
むしろ、微積を用いずに解いた方が難しくなる場合もあります。
特に東京一工、早慶 はそのように問題が作られていることが多いように思われます。
使う問題集としてはこれらだけで十分でしょう大事なことはこれらを何度も繰り返して、頭に定着させることです。
化学
早稲田大学理工学部の化学の対策について話していこうと思います。
まず、問題の形式としては、大問は3つあり、大問1がマーク問題で、残り二つが、答えのみを記入する記述式となっています。
ざっくりいえば、この大問に、それぞれ1分野が入っているといった感じです。(理論と無機の融合はのぞいて)
大問1が特徴的で、(1)~(10)まであり、それぞれに3問ずつマーク問題がある形になっています。
これが、簡単なようで実は曲者なんですよね。
というのも、無機化学や高分子化学の知識問題のように一瞬で答えが出せる問題ももちろんありますが、なかなか複雑な計算問題があるときもあります。
そして、得点配分や、点数の付け方も分からないため、どのような順番で解けばいいのかということも、考えるには時間がかかってしまいます。
駿台予備校が出版している青本には3つ合ってて、得点が初めてつくといったようなことも書いてありますが、同じ駿台予備校の講師の方の中には、それは嘘だという人もいます。
結局のところ誰も分かってないんですよね。
しかし、分からない問題に時間を取られることはとてももったいないので、大問2、3を先にやってから大問1をやるようにすることを私はお勧めします。
大問2は理論化学がメインとなっています。
そのため、計算がメインとなっていて、時間がとられる年もあります。
大問3は有機化学の問題です。
有機化学は、the有機化学といった構造決定や元素分析の問題もありますが、同時に高分子化学を出題してくることもあります。
私の時間配分と難易度は以下のような感じです。
\ | 大問1 | 大問2 | 大問3 |
時間 | 13分 | 22分 | 25分 |
難易度 | 難 | やや難 | やや難 |
私の感覚からすると化学は物理よりも得点しにくいように作られている気がします。(直近3年)
なので、化学で躓いたときは、飛ばして、物理の解きやすい問題から解いていくことをお勧めします。
化学 重要問題集
早稲田大学理工学部の化学を突破するのにお勧めの参考書は『化学 重要問題集』です。
この問題集はA問題とB問題に分かれてます。A問題は基本であり、B問題は応用問題となっているため、学習を進めやすい問題集となっています。
私は、有機化学と理論化学はこれで十分だと思っています。
しかし、これだけでは心もとないという人もいると思います。
特に、大問1の暗記問題のための学習の不足に不安を感じる方もいるかもしれません。
化学早わかり 一問一答
そのため、『化学早わかり 一問一答』をやることをお勧めします。
ちなみにこの本を書いた先生が、例の駿台予備校の講師でありながら、駿台が出版している青本と違う意見を唱えた人です。(笑)
私は、この先生の授業を受けていましたが、とても分かりやすく、頭に入りやすく、信用できる先生だと思っています。
まとめ
いかがでしたか?
これらをやれば絶対受かるわけではありませんが、やりこめば、絶対に学力は上がるはずなので頑張ってください。
大学生新聞ドットネットでは他にも入試に関する情報を掲載しているので、そちらも見てみてください。